そっと風が吹いたら。
お母さんの花嫁ドレスを着て。
やさしい空気があふれ出していたのです。
花嫁のいずみさんに、お母さんが来た花嫁ドレスみたいなのないですか?
って聞いてみたら。
ちょうど、お母さんが結婚式で来たドレスがあるようで。
しかも、お母さんの手作りドレス。
着てみたら、サイズもぴったりで、
仕立て直しする必要はありませんでした。
そんなこともあるのですね。
ずっと衣裳ケースの中で、出番をずっと待っていたかのように。
彼の実家で撮影がはじまると。
春風にさそわれて、ふたりの時間がやさしく流れていきます。
結婚式や結婚することって特別なように思いますが、
あたりまえのことや日々の中に、特別なことがかくれています。
だから、僕は自宅や実家、慣れ親しんだふるさとで撮影することが大好きですね。
写真ってそういうことも写るんで、ほんと不思議です。
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